平林達也写真集
成長の代価
●B5判・モノクロ48ページ
●定価:1,890円(税込)
●送料:360円

ISBN978-4-87956-082-7
2009年7月発行

 平林達也氏が、1998年当時住んでいた東久留米は、まだまだ武蔵野の面影を残す町であった。
 しかし駅前を中心に大規模な開発が始まる。建設の過程で自然が破壊され、都市化が推し進められていく様子を撮影し、1冊の写真集としてまとめた。
 使用したカメラはヤシカフレックス1957年製。6×6cm判の二眼レフで、フィルムの巻き上げとシャッターセットが連動していない。そのカメラの未成熟な部分を逆手にとって、ほとんどの作品を多重露光という技法で撮影している。つまり2回の露光を与えて1枚の写真として構成しているのだ。1枚撮影したシーンを頭に叩き込んでおき、その画面に合うもう1つのシーンを緻密に組み合わせていく撮影作業だ。結果として同じようなカットはほとんど生まれてこない。
 この「成長の代価」は東京という都市周辺の発展と失ったものを鋭く写しとめた1冊である。
作者略歴
■平林達也(ひらばやし たつや)
 1961年 東京生まれ
 1978年 写真評論家福島辰夫氏に私淑
 1984年 東海大学教養学部卒業
 1984年 (株)ドイ入社
 1992年 ヒューストンフォトフェスト視察
 2003年 (有)フォトグラファーズ・ラボラトリー設立

社団法人 日本写真協会会員
社団法人 日本写真学会会員

主な個展
 1989年 「下北半島」新宿ニコンサービスセンター
 1998年 「成長の代価〜東京ジプシーの郷愁〜」
      ドイフォトプラザ渋谷
 2001年 「東京メモリー」ドイフォトプラザ渋谷
 2003年 「りらっくす」ゴールデン街こどじ
 2003年 「TOKYO NIGHT LIGHT」 BAR カオス〜六本木〜
 2006年 「白い花」ゴールデン街こどじ
 2007年 「TOKYO NIGHT LIGHT」アートスペースモーター
 2007年 「焼津」百音〜高円寺〜
 2008年 「白い花IV」ゴールデン街こどじ

主なグループ展
 2005年 「猫展〜4人それぞれのニャンコたち〜」
      猫組、アイデムフォトギャラリーシリウス
 2005年 「第2回東海大学写真部OB展」
      アイデムフォトギャラリーシリウス■

 ご注文はこちら